オーガズムって何?て聞かれたら『迷走神経の大興奮によって起こる現象です』と答えるぐらい、オーガズムに密接に関係しているのが迷走神経という脳神経です
後で詳しく説明しますが、女性であれば迷走神経は子宮と脳を、直接つなぐもので、いわゆる中イキの快感ルートにもなっています。

イキ方別で整理すると
クリトリスでイク、外イキは陰部神経(脊髄神経)
膣奥/子宮でイク、中イキは迷走神経(脳神経)
男性であればペニスへの刺激は陰部神経(脊髄神経)
前立腺経由のメスイキは迷走神経(脳神経)
って感じにパキッと分類できます
だから、頭も体もフワフワの至高状態を目指すのであれば、迷走神経の攻略は外せません。
なので今回は、迷走神経について
・迷走神経ってそもそもどういうもの?
・どこを通ってるの?
・どういう機能があるの?
ということについて解説していきます。

実は、通り道は全部性感帯になるし、機能を知れば攻め上手になれるので、ぜひ基本として知っておいて欲しいです
では解説していきます。
そもそも迷走神経って何?
迷走神経(めいそうしんけい)とは、ちょっと真面目に解説すると、第10番目の脳神経で、延髄(脳の下の方)から出発して、お腹まで体の広い範囲に分布し
感覚神経(感じる)運動神経(動かす)自律神経(調整する)といった、体のさまざまな機能に関与している神経です。

迷走神経の名前の由来は、脳から伸びてお腹まで続いているけど、先っちょのほうはどこまで伸びているか複雑でわかりにくかったからで
それぐらいいろんなところに伸びてるってことです
で、どこにどんなふうに伸びて、どんな機能を持っているのか少し詳しく解説すると
ざっくりルートは2つあって、1つは“のど”に向かって、のどの動きや感覚をコントロール
もう1つのルートは脳→頭部→頸部(くび)→胸部→腹部(ほとんどの内臓や血管)という広い範囲に分布して、体の中の環境をコントロールしています。
例えば
運動に関するものだと
ものを飲み込む嚥下運動、声を出す声帯の運動、呼吸
感覚にかんするものだと
耳の穴(外耳道)や喉の奥(咽頭)の感覚
体の中の環境コントロール(副交感神経)に関しては
内臓の運動全般、胃や腸の蠕動運動、心拍や呼吸のコントロールなど
という具合に、めちゃくちゃ色々なことに関連している巨大神経です。

コントロールってのは自律神経の働きで、迷走神経は交感神経(興奮緊張)副交感神経(リラックス)2種類あるうちの
副交感神経系に属しているので、主に体をリラックスさせる方向に働きかけたり、リラックス時に活発に働く感じです
で、体や心に強いショックが起きた場合、迷走神経が活発に反応して、体を守るために「とりあえず寝ろ!」って感じで失神させたりもするんですが
学校あるあるの校長先生の長い話を聞いていたら生徒が倒れるとか
歯医者怖い子が歯医者にいって機械でキーンってされそうになると倒れるのは
全部、迷走神経反射によるものだったりします。

迷走神経が活発になって、心拍数や血圧が低下して、脳に酸素がいかなくなって失神
おしっこめちゃくちゃ我慢したあと放尿した時にふわーってなったり、大便出したときにふわーってなるのもこれに近いもので
実は気持ちいいSEXをしている最中、頭がまっしろになるとか、ふわふわ〜ってなるのも、実はこの迷走神経反射の影響だったりします。

頭まっしろになるは超短い時間だけど失神してるんですよね
ちょっと最後、話が飛躍した感じがしたかもしれないけど、また詳しくはこれから解説するとして
とりあえず迷走神経ってのは脳から直接でている神経で、体の幅広い部分に分布していて、いろんな機能に関わってるってことです!
特に覚えておいて欲しいのは、
・内臓に幅広く分布していて
・心拍や呼吸の調整にからんでいる
っていうこと
で、この迷走神経は、最初に軽く触れたようにオーガズム=女性なら中イキ、男性なら前立腺イキ(メスイキ)、男女とも脳イキに大きく関わります。

迷走神経を興奮状態にすれば、オーガズム状態に近づくってイメージでOK
そして、この迷走神経は、性感そのものにも大きく関わっていて、迷走神経の走行ルートは大きな性感ポイントとして機能するので、その点について解説していきます。
迷走神経がもたらす全身の性感連携
この脳からお腹(内臓)まで広く分布する迷走神経の走行経路は、実は性感ポイントと強くリンクしていて
迷走神経の走行ルートはほぼすべて性感帯として機能します

最初は機能しなくても開発によって機能していく感じです
さっきも説明した通り、迷走神経は脳(延髄)を出発して、頭部→頸部(くび)→胸部→腹部(ほとんどの内臓や血管)に広く分布しているんですが
耳、首筋、のど、鎖骨周辺、胸、お腹、へそ、子宮が性感スポットになっていくイメージです
どこがどれぐらい敏感か、どこがどう連携しているか、は人それぞれ個体差はあるものの、
基本的に迷走神経の走行ルートにそって前戯の愛撫を行っていくことが、女性を子宮オーガズム(中イキ)に導くアプローチになります。

完全に余談ですが、男性の場合も同じで、フェザータッチや圧迫刺激のみでも、迷走神経を興奮させることができればメスイキ、脳イキ状態に導くことは可能だったりします。
けつ*貫通無しでも
あと、よく隠れた性感ポイントとして挙げられる、
・スペンス乳腺
・耳のクリトリスと言われる耳珠
・イラマチオ好きな女性が感じる喉奥
なども、すべて迷走神経が関与していて
スペンス乳腺の一部は迷走神経が支配領域になっているので、子宮で快感をキャッチできると連動して強い快感を受け取れたり(逆も然り)
耳珠の愛撫は、感覚的に気持ちいいというよりは、耳珠から外耳道に伝わる振動の感覚が脳に直接響くことで快感になったり
喉奥を刺激するイラマチオに関しては、呼吸制限になる&喉奥の圧迫が迷走神経を通じて脳にダイレクトに伝わり快感になっていきます。

開発が進んでリンクしていくと、迷走神経の走行ルートに刺激を与えるだけで子宮や脳が反応して強いオーガズムを引き起こしたりもします
という感じで、隠れた性感帯についても解説できてしまうほど、迷走神経は性と密接に関連しているということです。
で、この迷走神経がオーガズムと強く関連していると言える理由がもう一つあるのでそれについても触れておきます。
迷走神経と密接に関わるホルモン
迷走神経がなぜオーガズムと深く関与していると言えるのか?
それにはもう一つ決定的な理由があって
迷走神経はオーガズムに大きく関連する、あるホルモンの分泌にも大きく関わっているからです。
いわゆる中イキが起こる際には多くの場合、子宮の収縮運動がが起こるのですが、この子宮収縮を起こすホルモンが迷走神経を活発にし、さらに活発になった迷走神経はこのホルモンをさらに分泌するように働くからです。

要はオーガズムを引き起こすのに関連するホルモンをドバドバにしているのが迷走神経ってこと
この子宮収縮を起こすホルモンというのがオキシトシンで
オキシトシンについて簡単に説明すると
子宮収縮を促したり、乳腺の筋線維を収縮させて乳汁分泌を促すなどの働きを持っていて
さらに、
このオキシトシンは、触れ合いや愛情によっても大量に分泌され、
安らぎを与えたりストレスの緩和といった働きを持つ「別名:愛情ホルモン」としての働きもあります。
オーガズムにどのように関連していくのかもう一度おさらいすると
触れ合いや愛情の高まりによってオキシトシンが分泌され、
オキシトシンが分泌されることで迷走神経が活発化し、
さらに迷走神経が活発化することでオキシトシンが分泌され、
というように相乗効果が起こり
結果的に、ホルモンの作用によって子宮収縮によるオーガズム(いわゆる中イキ)が起こりやすくなるということです。
もちろん子宮収縮による中イキはひとつのオーガズムの形であって、迷走神経の興奮によってさまざまな形でオーガズムの現象は起こりますが、
いずれにしても女性の中イキによるオーガズムに大きく関与していることから
脳とダイレクトにつながっている迷走神経は性快楽においてははずせないポイントなのです。

難しい話に感じたかもしれないけどなんとなくわかってもらえましたかね?
最後に、どうやったら迷走神経を興奮状態にもっていけるのか?についても触れておきます
迷走神経を大興奮させるために必要なこと
これまでお話してきたことをヒントに”カン”の良い方はすでにおわかりかかもしれませんが、迷走神経を大興奮させるために最低限必要なのは
・リラックスできる状態の確保
・触れ合いを意識した優しい前戯
です
途中、隠れた性感帯の話をしたりもしましたが、あくまでそれは“おまけ”で
不快がなくリラックス状態で快に没頭できるプレイに徹することが基本になります。
もちろん迷走神経にはいろいろな機能があって心拍や呼吸にも関与しているとお伝えしたように、
心拍や呼吸を調整するような応用プレイもたくさんありますが、
まずは『丁寧に優しく、時間をかけて、できるだけ不快がないように』というのを心がけてみてください。
もっと具体的にどういう流れで行えばいいかについては、こちらの記事にヒントを置いていてるので続きを読んでいただければ

上級者の方は、心拍呼吸や隠れた性感帯の話を聞いただけで、応用プレイの構想を練れていると思うのでぜひいろいろ試して、結果をシェアいただけると嬉しいです
以上、オーガズムに密接に関係する迷走神経についての解説でした。
さいごまでご覧いただきありがとうございました。
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